体に異変があるとき、「これって病気かな?」と不安になることがありますよね。
でも実際に病院に行こうとすると、
「何科を受診すればいいんだろう?」
「症状をうまく説明できない…」
そんなふうに迷って、つい足が止まってしまうこともあると思います。
私自身、体に起こっていた変化を“育児疲れ”や“ストレスのせい”だと思い込んで、受診を先延ばしにしていたひとりです。
この記事では、私が実際に経験した
“難病のサインに気づいたとき”と“そこからどう動いたか”をもとに、
受診までのステップをわかりやすくまとめてみました。
小さな違和感を抱えている誰かの参考になればうれしいです。
違和感に気づき始めたら
小さな違和感を「見える化」することから始めてみてください。
体に「なんか変だな」と感じたとき、
いきなり病院に行っても、うまく説明できないことがあります。
私も、「何となく動きにくい」「表情が変かも」など、
自分の中でうまく言葉にできない違和感ばかりでした。
たとえば私は、
✅ 洗濯物を干すときに右手が思うように動かない
✅ 夕方になると鏡の中の顔が左右対称じゃないように見える
✅ 疲れてもいないのに、手足がだるくて重い
そんな「気のせいかな?」と思えるようなことばかりでした。
でも今思えば、それらが私にとって“最初のサイン”だったのです。
気になる症状に気づいたときにおすすめなのが、メモをとることです。
**“気になる症状を紙やスマホに書き出しておくこと”**です。
書く内容は、かんたんでOK
たとえば、次のような項目を意識しておくと、あとから自分でも整理しやすくなります。
☑️いつから症状が出ているのか
☑️どんな場面で気づいたのか(例:朝の支度中、子どもを抱いたとき など)
☑️そのとき自分がどう感じたか(違和感/だるさ/動かしづらい など)
医学用語じゃなくて大丈夫。
自分の言葉で、そのまま感じたままをメモしてみてください。
症状の強さや頻度も「ざっくり」でOKです。
このメモは、病院を受診するときにもとても役立ちます。
医師に説明するときの心の支えにもなるし、
自分が“体からのサイン”を見逃していないという自信にもつながります。
最初に受診するなら、どの科がいいの?
「神経内科」と聞くと少しハードルが高く感じるかもしれませんが、
実は、体に“神経的な違和感”や“だるさ・脱力感”がある場合は、この診療科が専門です。
ただし、**総合病院の神経内科は多くの場合「紹介状+予約制」**となっており、
いきなり初診で受診することが難しいこともあります。
一方、個人のクリニックなどに神経内科がある場合は、紹介状なしでダイレクトに受診できることもあります。
(例:◯◯神経内科クリニックなど)
また、最寄りに神経内科がない場合や、どこに行けばいいかわからないときは、
まず**「内科」**を受診し、状況を伝えたうえで適切な診療科へ紹介してもらうのもひとつの方法です。
ネットで病名を検索して、不安になった日々
私自身も、最初は個人クリニックを受診して「神経内科への紹介状」をもらいました。
でもその後、自分の症状をネットで調べているうちに、
重い病気の情報や予後に関する内容が目に入り、不安でいっぱいになっていきました。
「もしこの病気だったら…」「治らなかったら…」と毎晩考え、
受診予約日までの間、家族と何度も話し合いを重ねました。
そしてある晩、急に呂律がまわらず、つばも飲み込めないという症状が出て、
近くの救急外来を受診。そのまま一泊入院となり、翌日、紹介状を持って大学病院の神経内科へ向かうことになりました。
大学病院の神経内科で、ようやくつながった“本当のスタート”
大学病院の神経内科では、医師がしっかりと体の状態を見てくれて、全身の状態に目を向けた診察が始まりました。
今までの「異常なし」や「気のせい」と言われてきた診察とは違って、
ここではようやく「体の中で何が起きているのか」を一緒に見つけようとしてくれる、そんな安心感がありました。
「たかが疲れ」と流されそうなサインでも、見逃さずに耳を傾けてくれる場所。
やっと、自分の体と向き合える第一歩が踏み出せたように感じました。
最後に——不安を抱えたままのあなたへ
「なんかおかしいかも」
「でも、病院に行くほどじゃないよね」
そんなふうに思っていたあの頃の私。
今思えば、あれが“体からのサイン”だったのだと、はっきりわかります。
診察を受けても「異常なし」と言われるたびに、
「やっぱり気のせいだったのかな」と、自分の感覚を疑ってしまう日もありました。
でも、
本当はずっと、自分の体はちゃんと伝えてくれていたんです。
病名がわかるまでの時間は、不安の連続です。
でも、動いた先にしか“答え”は見つかりません。
「なんとなく体調がすぐれない」
「疲れてるだけだと思いたい」
そんなあなたが、ほんの少しでも自分の体と向き合うきっかけになれたらうれしいです。
自分の体を信じることは、ときに怖いことです。
でもそれはきっと、
未来のあなたを守るための勇気ある選択です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
この記事が、誰かの小さな後押しになりますように。