手術の後、声が出なくなった私。
胸腺摘出術の後遺症で「声帯亜脱臼」と診断され、退院後の生活がガラッと変わりました。
声が出せない状態の私を待っていた育児。
泣く赤ちゃん。頼られる上の子たち。体が思うように動かない私。
でも――やらなきゃならない。
この記事では、声が出せなかった私がどんなふうに赤ちゃんを育ててきたのか
工夫と葛藤の日々を、今の私の言葉で記録します。
声が出ない。育児どうしようと思った瞬間
病院を退院して赤ちゃんとの再会。
抱きしめたかった…でも、声が出なかった…何よりも、私には母としての自信がなくなっていました。
「あやす声」「歌いかける声」「おいでって呼ぶ声」
すべてが出せないという現実に直面しました。
体にも力が入らず、授乳やおむつ替えも時間がかかりました。
涙だけが出てきて止まらない…そんな状況でも…
育児は待ってくれません。
この瞬間から、“声の出せない育児”が始まりました。
赤ちゃんをあやせない私が頼った“音のチカラ”
泣いている赤ちゃんに、優しい声をかけることができない――。
その代わりに私が頼ったのは、“音で安心できるおもちゃ”でした。
実際に使って助かったもの
▶︎音が鳴る布絵本(ビニール音・鈴入り)
▶︎メロディ付きモビール(ベッドサイドに設置)
▶︎押すと音が出るぬいぐるみ
私が実際に使って助けられたのがこちらです⬇️
声の代わりに、「音」が赤ちゃんの心を落ち着かせてくれました。
毎日、本当にありがとうって思いながら使ってました。
声じゃなくても伝えられる|家族との連携法
声が出ないと、家族にちょっとしたお願いをするのも一苦労。
キッチンにいる夫に「おむつ取ってほしい」 リビングにいる上の子たちに「少し静かにしてほしい」
私が使った方法:
▶︎夫にはLINEでテキスト送信
▶︎上の子にはベルを鳴らして呼ぶ(あらかじめ“この音が鳴ったら来てね”と共有)
特に役立ったのが、ワイヤレスの呼び鈴タイプのアイテム⬇️
「声が出なくてもつながれる」安心感が、家族とのストレスを軽減してくれました。
力が入らない中でも育児するために選んだ“味方グッズ”
重症筋無力症の影響で、私は赤ちゃんを長時間抱っこすることができませんでした。
それでも育児を続けるために、「体力のいらない選択肢」を選びました。
実際に使っていたもの
▶︎着脱が簡単な軽量抱っこ紐(肩に負担がかからない設計)
▶︎低めのベビーベッド or バウンサー ➡︎高い位置に寝かせると抱き上げるたびに腰に負担がかかってしまうため、床に近い位置で世話ができる設計のものを選びました。
「自分にできる方法」でやる育児。
こんな私の育児でも、赤ちゃんは私を見て笑ってくれました。
できないこと=母親じゃない…ではない
何度も思いました。
『こんなにできない自分、母親として失格なんじゃないか』って。
でも、
それでも、私は赤ちゃんと一緒に一生懸命生きていました。
【やり方は違っても、ちゃんと愛している】
声が出ないからこそ、目で、手で、心で伝えることを大切にしてきました。
まとめ|“できる方法”を探しているあなたへ
「声が出せないから」「力が入らないから」――
それだけで、自分を責めてしまう日があるかもしれません。
でも、大丈夫。
“あなたにできる方法”が、きっとどこかにあります。
このブログが、少しでもあなたのヒントになりますように☘️